台風、地震など災害が多い日本。物は何のためにあるのか今一度考えてみた。

※この記事でご紹介しているグッズは全てが私が試した物という訳ではございません。所有していない物もございます。このようなものがあると良いのではと参考資料感覚で貼付しております。ご了承下さいませ。

今や日本のどこに住んでいても災害に関して安心と言いきれる場所はないと言えるのではないでしょうか。地震もいつ起きてもおかしくありませんし、台風も勢力が強いままで上陸する事も残念ながら多くなってしまいました。

日本に住む限り災害の事を気にしない部屋作りは、やはり出来ないと改めて感じます。

物がたくさんある状態で大きな台風や地震が来た時って言葉が余り良くないかもしれませんが、「物に殺されるかも」と感じてしまったりしそうです。

物が少なめなら多い方よりも災害の時に余裕を作れます。しかし、物が少な過ぎても災害時には自分の身を守れません。

災害時は普段あまり使わない物が必要になります。いざという時にどこに何があるか把握している状態にしておくことは非常に重要と言えます。

その方が有事の時も少しでも冷静に、客観的になれます。

災害にあったと仮定して、避けたい、備えたい事を今一度考えてみます!

上段に重い物、割れ物を極力置かない

特に地震を想定した場合、必須でしょう。物が降ってきた時の事を考えると凶器にしかなりません。

出来るだけ下の位置に固めて置くようにしたいです。

また、万が一割れ物が落ちても下にクッション性の高い物が敷いてあるかどうかでも全然違ってくるでしょう。

出来れば食器棚も背が高いものよりは低めの方が被害が少なくて済みます。

そう考えるとどの家具も背の高い物よりは低めの物の方が安心できます。

背の高い家具を天井に突っ張り棒で固定するやり方も見られますが、家具は固定できたとしても、中身までは固定しづらいですよね。それなら元からない方がより安全性は高まる事になります。

物が少なめの場合、大地震が来たとしても片付けの労力が少なくて済みます。

物で怪我をする可能性も低くなり、後片付けも楽ですし、必要な物も見つけやすいです。

今ある物が捨てられない、もったいない、そう感じた時、地震の時にこの物が自分に向かって来たら・・・と考えるとまた感じ方が変わるかも知れません。

厚底スリッパやルームシューズを用意する

逆に地震の時の事を考えると省いてはいけない物として部屋の中で履くスリッパやルームシューズですね。これは割れたガラスを踏んでしまっても足裏に刺さらない厚底の物が必ず必要になってくるでしょう。

割れる物を全く持たないようにするという選択肢もありますがそれはなかなか難しいでしょうから厚底スリッパなどを履くようにする事の方が現実的ではないでしょうか。

大地震が来てもこの部屋は助かりやすいか。

そう考えながら物と向き合うと手放しやすかったり必要な物が見えてきやすいですよね。

非常時の持ち出し袋を今一度確認する

車がある方は車に貴重品と食料以外が入った持ち出し袋を積んでおくといざとなった時に持ち出す物が少なくて便利です。

本当は食料も入れておきたいところですが、これからの暑い季節、缶詰であったとしても熱でおかしなことになりそうなので家の中での保管がベストかなと思います。

私は車の中にミネラルウォーターを積んであります。大量ですと普段の燃費に差しさわりがありますから2ℓ×6本程度で。家の中にもありますが、車の中にもあると安心感が違うので置いています。水なら熱でお湯になっても使えますし(笑)

車をお持ちでない方は持ち出し袋はスペースがあれば玄関に置いておくと逃げる時に楽ではないでしょうか。もしも持ち出し袋を持って逃げる余裕がなく、何も持たないで逃げたとしても玄関ならばドアを開けてすぐなので取り出しやすいです。

玄関に置く事が難しい時は枕元がやはりわかりやすいでしょうか。

物は日々の生活を楽しむ為にもありますが、物があり過ぎることによって重傷を負うことになってしまったとしたら本末転倒になりかねません。

そしてまた、楽しみの為の物は沢山あって、命を助けてくれるような物が足りない状態だといざという時とても困ります。

今は物質的には豊かで、外に買いに行けば何でも揃う日本ですが、地震の時は外に買いに行こうとしても手に入らない状態になります。私も今一度備えを見直します。

家の水道、電気、ガスが一週間以上使えなくなったらと考えてみる

この3つが一週間以上も使えないなんて考えたくないですが、想像することによって災害時に何が必要かが見えてくるはずです。

水道が使えない

・トイレの水が流せない→簡易トイレ、凝固材又は布、新聞紙、大小ビニール袋
・お風呂に入れない→ウエットタイプのシート、水を使わなくてもいいシャンプーなど
・お皿が洗えない→紙皿、紙椀、割り箸、プラスティックスプーン、ラップなど
・洗濯が出来ない→消臭剤、おりものシート、生理用品など
・飲み水、汁物の料理が出来ない→ミネラルウォーター
・手が洗えない→ウエットティッシュ、殺菌ジェル
・歯が磨けない→マウスウォッシュ、歯ブラシ、糸ようじ、ガム
・掃除に水が使えない→二度ぶき不要の洗剤、掃除用アルコールスプレーなど

特にミネラルウォーターがあれば飲み水、汁物の料理、手を洗ったり歯も磨けますので必須ですね。麦茶やジュース類は開封すると夏は日持ちがしませんので備蓄するなら水が基本です。

地震の時に水が出なくなるのは想像しやすくても台風の時は水が出なくなると想像していない方もいらっしゃいます。

台風時も電気が止まれば水も送れなくなります。地震、台風、共に一週間水が使えないと考えたらすぐにお風呂に水を貯めるのは必須中の必須と言えそうです。

特にトイレは一回流すのに約8~10ℓ位使ったりしますから非常時は水を節約する為にも普段とは違う処理方法も考えながら生活をする必要性があります。

・簡易トイレ
・大人用おむつ
・猫砂、ペットシート
・古着、新聞紙、布

などをビニール袋に入れて用を足し、燃えるゴミとして出すのが良いでしょう。

電気が使えない

・夜真っ暗→ライトを用意
・スマホやPCの充電が出来ない→モバイルバッテリー、ソーラータイプも。
・テレビが観られない→電池式ラジオを用意
・エアコンが使えない→ミニ扇風機、うちわ、扇子
・炊飯器、電気ポット、電子レンジが使えない→カセットコンロやアウトドアグッズで対応
・冷蔵庫が使えない→開ける回数と時間を減らす&使う分だけクーラーボックスに

地方にお住まいの方で音の迷惑がかかりにくい地域は自家用発電機があると非常に便利です。

電気に関しては最低でもバッテリー、ライト、乾電池の用意ですね。電池式ラジオは消費電力が少なく地域に密着した情報を発信してくださるので情報収集はスマホより便利です。

更に足したい方は山登りやキャンプで使用するグッズを揃えるとより快適になりそうです。

アウトドアグッズは災害時本当に役に立ちそうですよね。

ガスが使えない

・ガスコンロでの料理が出来ない→カセットボンベ、カセットコンロ
・お風呂に入れない→汗ふきシート、ウエットティッシュ、水を使わないシャンプー

※夏場で水に余裕があるのなら2ℓのペットボトルに千枚通しやアイスピックで10個程穴を空け、簡易シャワーに。

ガスに関してはカセットボンベ、カセットコンロ一択ですね。

電気ポットや電子レンジ、炊飯器など電気式調理器が使えない時にも役立ちます。鍋で炊くご飯って美味しいですしね。

災害時は外で物が買いにくい

普段キャッシュレス派の方も現金のストックは家にあると良いです。どこもかしこも電気が使えなくなったら、非常用電源を全てのお店が備えているとも限りませんし、自然と現金対応の流れになる事が多いです。

キャッシュレス派で現金を全く持っていないと物が買えなくて困ります。お釣りも不足しますので一万円では買えない可能性も高いです。1000円札で何十枚か、そして小銭もある程度家に保管しておくことをおすすめします。

ガソリンも品薄になります。普段からギリギリまで給油しないのではなく、余裕を持たせて給油することが必要になります。

食料品は常温保存出来るもので一週間分と考えると想像しやすくなりますし、お米も保存食なので鍋で炊けば良いと思うと気がかなり楽になると思います。日用品も一週間分なら既にストックがあるご家庭が多いのではないでしょうか。

日本人は熱しやすく冷めやすくて忘れやすく自分の身には降りかからないと何の根拠もなく思い込む所があり、またそういった思考でないと生きていきにくい土地に住んでいるのだと思います。

毎日毎日災害の事を考えていたら身が持ちませんし日本から脱出したくなりますが、自分の所には大きな台風や大地震も来ないだろうと思い込む事には危険な土地です。

我が家にも来るかもしれない、今来たらどうなるだろうかと想像しながら物を減らしたり、必要な物は足したりして備えたいですね。

夏に災害にあった場合

夏に特に電気が止まってしまった場合、冷蔵庫の中の物が弱っていきます。扇風機やエアコンも使えませんので、寝苦しくてもひたすら我慢するしかありません。

車をお持ちの方は、ついアウトドア用の冷蔵庫もあるし、車の中ならエアコンも効いていて眠れるし、スマホなども充電できるから大丈夫と考えがちかもしれませんが、実はアイドリングでも非常にガソリンを使いますし、非常時はガソリンスタンドも開いていない可能性が高くなります。

ずっとアイドリングをし続ける事は近隣の方のストレスを増やすことにもなります。暑くて電気がない場合、窓を開ける事になりますから余計ですね。そしてエコノミー症候群になる可能性も高まりますので小さな車で何日もとなると自分の身体にも良くありません。

車をお持ちであっても安心安全とは言えないので家庭用大容量バッテリー、家庭用ソーラーパネル、自家発電機があると安心でしょう。

うちわや扇子、ミニ扇風機もあると助かります。特に外での作業用は両手が空くタイプのミニ扇風機が楽です。

そして夏に一番欲しくなるもの。それは氷です。しかし、氷や保冷材は前もって準備をしていてもやがて溶けていきます。停電も一日二日ではなく、一週間、二週間、それ以上と続く可能性もあります。

どうしようもなくなった時は停電していないご近所や親戚、友人に頼りましょう。

停電は一斉停電の時もありますが、道を挟んで向こう側は電気が通っているなど、まばらに停電している事も多いです。災害の時はお互い様なので例え何年も疎遠になっていたとしても思い切って頼る行動を起こす事があなたの体調を整える近道です。

暑いので特に女性は袖の無い服やタンクトップのような服を避難袋に入れておくと良いです。

後は、非常食としてカップラーメンを準備している方もいらっしゃると思いますが、夏の場合、暑いので食べるのに体力を消耗します。また、水が出ていない可能性もありますので、私のおすすめはレトルトのおかゆです。

レトルトおかゆですと、封を開けただけで食べられ、喉もうるおいます。電子レンジでチンするようなごはんですと電気や水がない場合食べにくいです。

他にも開けただけで食べられるレトルト食品は重宝します。

常温保存・長期保存可のアルミで出来た物を備蓄されるといいでしょう。飲むゼリーもおすすめです。

冬に災害にあった場合

電気やガスに依存しない暖の取り方を考える必要があります。 使い捨てカイロや石油ストーブで上で煮炊き出来るものは重宝します。カセットコンロも暖かさを感じて良いでしょう。

ダウンジャケットで追いつかない場合、スキーウエアをお持ちであればより暖かいです。

食料は夏の場合は常温で食べれば大丈夫ですが、冬の場合は、暖かい物で無いと辛いです。そう考えますと飲料水とカセットコンロ、ボンベ、又は石油ストーブは備えておく必要性が夏より高くなります。

電気式ではなく、お湯を入れる湯たんぽも災害時も使いやすいですし、コタツの中や毛布に湯たんぽを入れて暖まるのもおすすめです。

普段から家にあると安心な物のまとめ

・ブルーシート(特に一軒家の方。屋根が壊れた時など)
・飲料水&水道水
・タンク(折りたたみの物あり。生活用水をもらいに行く時)
・カート、又は旅行用キャリーケース(水を運びやすいです)
・長靴(庭の片づけ、浸水した場合の非難に)
・軍手(滑り止め付きとオールゴムの二種類あれば)
・長袖の上下の服(庭の片づけで重宝)
・モバイルバッテリー
・大容量家庭用バッテリー(地方の場合自家発電機だと尚よし)
・乾電池各種
・ランタン又は懐中電灯
・扇子、ミニ扇風機
・使い捨てカイロ
・マスク
・救急用品
・割り箸 、プラスティックスプーン、ラップ 、ジップロックなど
・紙コップ、紙皿
・レトルト食品(特におかゆ)、飲むゼリー、お菓子
・ウエットティッシュ、汗ふきシート 、水を使わなくてもいいシャンプー 、殺菌ジェル
・(お子様や介護が必要な方がいらっしゃる方は子供&介護用品)
・カセットコンロ&ボンベ
・厚底スリッパ又はルームシューズ
・簡易トイレや凝固材or猫の砂or布or大人用おむつ、新聞紙、大小ビニール袋
・消臭剤、おりものシート、生理用品
・マウスウォッシュ、歯ブラシ、糸ようじ
・二度ぶき不要の洗剤、掃除用アルコールスプレーなど
・携帯用お風呂ポンプ(床下浸水しやすい土地の場合)
・千円札数十枚&小銭セット(一万円はお釣りの関係で使えないことも)
・タオル
・下着類
・タンクトップ(ブラトップ)

ここまでお読み頂いた方、本当にありがとうございました!
一緒に災害に備えていきましょう!

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