物は何の為にあるのか。12個の理由

片づけの事を日々考えていたら、物って何だろう、ただただ便利に生活する為の道具ではなく、様々な意味があるものなのではと、掘り下げて考えてみる事にしました。

物の一番大切な要素

生活を便利にする為ですよね。

これは勝手な想像ですが、最初の物っておそらく棒かなと。やがて先を尖らせた方が良いとか、分け与えるのに便利とか気付いて石を割って鋭利にした刃物状の物を使ったりしたのでは。

獲物を捕まえる為や捕まえた獲物を捌く為とか。素手で捕まえたり、自分の歯だけで噛みちぎっているだけでは不便ですよね。

最初は不便さを解消する為に物を使い始めたで合ってるでしょうね。

こうしたらもっと便利、こうしたら楽、そういった発想が次々生まれていって沢山の物が作られていったのでしょう。

現在の物の存在理由

・相手に対して好意を示す為
・自分を良く見せる為
・興味がある分野を深く知りたい為
・気分を高揚させる為
・恥ずかしさを打ち消す為
・過去を憶えておく為
・寂しさや辛さを感じなくさせる為
・体調を整える為
・頂いたから
・安心したいから
・悩みを解決する為

相手に対して好意を示す為

便利以外の理由で考えると、例えば、贈り物をする時って、自分が使うのに便利だからではありません。相手に好意をしめすといった思いを乗せて渡そうとします。

まあ、時には義理も含まれていたりもしますが、基本的には好きだ、仲良くしたい、あなたの事を考えていて大切に思っているなどの意思表示として使われます。

特にプライベートでは嫌いな相手やそれほど親しくない相手に贈り物ってしませんよね。

自分を良く見せる為

身だしなみを整える程度の物から見栄を張って今の自分に必要以上の物を手に入れてしまうまで様々ですが、時として貧乏だと思われたくないなどの気持ちから高価な物を所有する行動に出たりします。

逆にお金持ちは、周りに溶け込むような服装をしたりするそうですね。お金持ちだと気付かれて妬まれないようにする為だそうです。それと同時に必要以上のお金を使わないからお金持ちとも言えそうです。

興味がある分野を深く知りたい為

趣味などがこれにあたりますね。こちらの所有欲には際限がない方も多いのではないでしょうか。

気分を高揚させる為

落ち込んだ気分を上げる為に手に入れる。買い物をする。もしくは気分が高揚しているから買ってしまったというのもあるでしょう。

恥ずかしさを打ち消す為

女性に多いと思われますが、同じ服を週に何度も着てしまうのは(貧乏だと思われて)恥ずかしいので出来る限り多くの服を所有しようとする心理ですね。

昔は服一着の値段がとても高かったのでそういった気持ちになりやすかったのだと思いますが、いまやファストファッションやトップスの新品でも400円位で買えてしまう時もあり、リサイクルショップだと更に300円位でも購入できる事を考えると、同じ服を週に何度も着ているから貧乏とは言えなくなりました。

とはいえ、週に何度も着ているのはおしゃれではない、手を抜いているといった価値観はまだまだはびこっていて、それにじわじわと苦しめられている人も多いです。

過去を憶えておく為

これ、普段は意識していなくても現代の一番の所有理由なのではないかと思います。

アルバム、年賀状、手紙などにとどまらず、服の類や全てに物にあてはまるかもしれません。けっして物が無くなったからと言って過去が消えてしまう訳ではないのですが、思いだしにくくなることはあるでしょう。

逆に言えば、思い出したくない過去やみると辛くなってしまう過去は積極的に手放した方が忘れやすくなると言えます。

覚えておきたい楽しくて幸せな物だけにすると思いだす過去も必然的に幸せな出来事が多くなりますよね。

寂しさや辛さを感じなくさせる為

孤独を紛らわすために物を買いこんで部屋を賑やかな感じにする。ストレスが溜まったから買い物をして発散をする。こういった事も時としてあると思います。

体調を整える為

これは必要な事でもありますよね。出来るだけ疲れを取ってより健康的に生きる為に揃える物は当然ありますし、時には薬なども必要でしょう。

頂いたから

これはなかなかの難点です。一番上の「相手に対して好意を示す為」の逆になりますね。好意を示してもらったからこそ気に入っていなくても手放すわけにはいかず手元に残っている・・・

そういう状態だと苦しいものです。この問題に対しては私も頭を悩ませるところではあります。自分も物を贈ったり、上げたりする事があります。最近は消え物を渡す事が多いですが、残る物を譲る事もまだまだあります。

相手が必要ならばもらって欲しいといった気持ちで渡し、不要となったら売っても捨てても何しても構わない旨も伝えますが、そう言われたとしても誰しも捨てるといった行為には大なり小なりの罪悪感が付きまとうものです。

人に不要品やお下がりをあげる時には捨てると言った罪悪感まであげているのかもしれないといった事は考える必要があると言えます。

不要品やお下がりは一点だけをあげるのではなく、数点の中から選んでもらうといった形を取るとお互い楽になるのではないでしょうか。何も欲しい物がない時は正直に相手が言えるような空気を作る事は必要だと思います。

ただ、不用品の場合はリサイクルショップやフリマ、ネット上で売るのが本当に欲しい人に渡る事を考えるとより良いですよね。

こう考えると売れるとは思えない物を家族親戚友人知人に渡すのは捨てる罪悪感を味わいたくない事が理由とも言えますので本当に気をつけたいところですし、私もわが身を振り返りたいと思います。

好意を示す為に渡した物でかえって相手を困らせてしまう事のないように気をつけたいものです。

安心したいから

この行動自体は当たり前とも言えますが、度を超すと大変辛い物になるとも言えます。例えばストック類ですが、災害などの万が一の為にするものもあります。まったくストックがないというのは外の環境に依存し過ぎている状態とも言えます。

有事の時は普段当たり前に思っているスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの品ぞろえが変わります。まるっきりなくなることもあります。そういった事を想定した場合は食料品なら3日分から1週間分、日用品なら1カ月分位はあっても良いと思います。

ただ、これも多過ぎるとかえって日常生活を圧迫します。例えばボックスティッシュ5箱入りが20セットあったとします。100箱ですね。人数にもよりますがその100箱をいったいどのくらいの期間で使いきるのかを考えた場合、その保管場所のスペースとも考えて割に合っているのかどうかは考えた方がいいでしょう。

悩みを解決する為

生活を便利にする為に似ているのですが、例えばドラッグストアで売っている物を見ていると、消臭剤や除湿剤、カイロや小バエ取りまで日々の生活の困りごとを解決する為の商品がずらりと並んでいますね。エアコン、空気清浄機、食洗機などもここに入りますよね。

物の存在理由は便利に快適にする為が第一目的

便利で快適で幸せな気分になる。そうでなかったら持っている意味って何でしょうか?

ただ、どんなに便利で快適で幸せになる物であっても多過ぎるとかえって辛くなります。

どの位の数が自分にぴったりなのかはひとそれぞれ違いますが、何となくごちゃごちゃしていてすっきりしたいと感じた時には多過ぎるといえるでしょう。

物は少な過ぎても多過ぎても辛いです。自分の適量を見つけておおよその数を保つようにするとより幸せが感じられます。

お互い、便利で快適で幸せな持ち物と空間を目指しましょう!

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